これから保健師を目指す人に知ってほしいこと

看護師も保健師も、どちらも人々の健康に密接に関わる仕事ですが、この2つは仕事内容に大きな違いがあります。看護師から保健師へと働くステージを変える場合は、「保健師には何が求められるのか」「どんな働き方をするのか」などを理解していないと、ギャップを感じて戸惑ってしまうことになりかねないので注意しなければなりません。

まず、保健師に求められるのは、専門知識とともに、コミュニケーション能力の高さです。保健師は、地域住民の保健指導や病気の予防、心の健康のサポートなど、様々な業務を行うことになります。そして、適切なアドバイスをするためには、相手の話をしっかりと聞き出すことが欠かせません。保健師は必ずしも話好きである必要はありませんが、その人の本音を聞き出すヒアリング能力がないと、仕事に支障が出てしまいます。なぜなら、相手から話を聞き出すことで、どのようなサポートが必要なのかを具体的に知ることができるからです。また、乳幼児から高齢者まで幅広い世代と触れ合うことになるので、人と関わることが好きな人でないと難しいでしょう。

さらに、保健師は、事務の仕事が増えるので、PCスキルも重要です。健康診断の結果をまとめたり、 電話対応時の記録を作成したりなど、PCを使って書類を作成する機会がかなりあります。仕事中ずっと座りっぱなしでPC作業をすることもあるので、デスクワークを辛いと感じる方には向いていないかもしれません。したがって、保健師を目指す時には、これらのことを念頭に置いたり、必要な資格取得についてよく調べたりして、行動を起こすようにしましょう。